身体のことを知るヒント


「痛い」ということ。

投稿日時:2016/10/05 15:05


頭痛、生理痛、関節痛など

色々な痛みがあります。

 

「痛い」ということはどういうことでしょう。

 

痛みを感じる神経が興奮して、脳に知らせている。

痛みを発する発痛物質が放出されている。

循環障害が起きている。等々

難しそうな言葉を少し入れるとこんな感じですが、

要は、「ここ問題あり!助けて!!」のSOSなのです。

 

このSOSに対して、

みなさんはどうしてますか?

 

とりあえず様子見る・・・

これは「無視」「スルー」と言ったことろですね。

 

痛み止めの薬をのむ・・・

この場合、飲んで安静にするならOKです。

しかし痛みが引くのを良いことにいつも通りの生活を送るなら、

「静かにして。黙ってて。」

といった感じですね。

 

これではその場しのぎです。

なかなか良くなりません。

 

では、どうしたら良いのでしょう?

 

まずは状態をよく観察しましょう。

関節や筋肉の痛みならば、

熱を持っているのか、冷えているのか、

腫れているのか、

動きは悪くないか、

硬さや浮腫みはどうか、

 

他の痛みであれば、

どんな異常が出ているのか、

睡眠は質・量ともにとれているか、

食事はしっかり摂れているか、

深呼吸はできるか、

身体の中で冷えやほてりが出ていないか、等々

普通に無意識に出来るはずの身体の調節が

出来ているかどうかということを

振り返ってみてください。

 

痛みだけではない身体のSOSがはっきりしてきます。


身体に何をしてあげるのがベストなのか・・・

 

原因を探って対応策を考えるのも一つです。

原因がはっきりしていて、

回避・除去できるなら1番良いです。

 

しかし、原因は必ずしも一つではないし、

どうにもならないこともありますよね。

そんな時は鍼灸も対応策の一つになります。

ツボを使って様々な働きを通常に戻してくれます。

 

しかし、無理をしすぎて、夜眠れないほどの激しい痛みがある時は

「痛み止め」を服用することも選択肢の一つです。

睡眠の質を確保し、

痛みのある部位だけでなく、身体の他の部分を休めるためにも。

 

あくまでも頓服的な服用であり、痛み止めの常用はお勧めしません。

処方する医師の方々も副作用の観点から

常用することを良しとしてはいないと思います。

実際、医師より「痛み止めを減らせないか、弱いものに変えられないか」と

言われているという患者さまもいらっしゃいます。

 

痛み止めを飲んで、何かをするということは、

痛みの感覚を麻痺させて無理させて行うということです。

薬によって痛みを感じなくさせる、ということで

痛くないから治っている、ということにはなりません。

無理をすれば必ず状態は悪くなっています。

 

ヒトのからだはある程度なら無理できるようになっているし、

ある程度なら、自分で回復できるようになっています。

 

でも無理が募っていけば、回復が追い付かなくなっていきます。   

「限界だよ」

というSOSを見逃さず、

早めに労わって、大事にしていきましょう。



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