私の頭の中にある、「身体と向き合う」ことのイメージを
どんなふうに皆さまに伝えたらいいのか
ずっとずっと模索していました。
やはり先輩鍼灸師の方はすでにそして見事に言葉にしていました。
それは
「セルフプロデュース・セルフメンテナンス」という言葉。
一人ひとりにそれぞれの人生設計があり、
生活・ライフスタイルがあります。
そこと連動させて、自分の身体の状態を整えていくということ。
そして、自分で思うように身体を整えられない時、
セルフケアがうまくいかないとき、私たち鍼灸師がサポートをする。
ということを先輩鍼灸師はご提案されています。
セルフケア・セルフメンテナンスの候補はたくさんあります。
ヨガやストレッチ、ピラティス、
ウォーキング、スイミングといったアクティブに体を動かすもの。
鍼灸やマッサージなど気力・体力の回復をはかるもの。
食事や睡眠、呼吸からのアプローチもあるでしょう。
何をするにしても一番大切なことは、
自分の身体の状態を知ること。そして変化に気付くこと。
「なんかおかしい」でもいいのです。
そこから自分の身体の状態を良い方へコントロールする手段を選ぶ、
その第一歩がセルフケア・セルフメンテナンスだと思うのです。
不調の原因や身体の状態によって
身体が喜ぶケア方法は違ってくるでしょう。
同じ環境で生活していても、
男女差、個人差があります。
同じことが起きても、人によってあるいはタイミングによって
捉え方も違えば、身体の反応も違います。
だからケアの仕方も変わってきます。
ただ、その中でも鍼灸は、
運動についていえば、身体の柔軟性を高めてくれるので、
運動しやすい身体づくりの基盤になります。
食事についても自律神経の働きを調節してくれるので、
消化吸収の働きを促進し、身体が欲している栄養素を取り入れやすくします。
また、睡眠も寝つきをよくするなど、眠りの質を向上してくれます。
身体のために行う他のケアをより効果的に行えるように
整えてくれる、地ならしをしてくれるのが
「鍼灸」なのです。
さらに「お灸」はセルフケアが可能ですから、
ご自分で運動前でも、睡眠前でも、出社前でも、
いつでもできるのです。
セルフケアをこまめに取り入れることで、毎日が生きやすくなる。
その結果、人生全体がより充実した時を過ごせるようになる。
と、思うのです。
この身体は一生ものです。
未来の身体やライフスタイルは、
今の自分にかかっています(^^)/