身体のことを知るヒント


「風邪のツボ」

投稿日時:2014/11/19 11:53


今月からお灸教室のテーマに

「風邪のツボ」

を掲げております。

 

ということで、先日我が家の子供に行った、

「鍼灸・風邪対策」

をご紹介したいと思います。

 

ある夜、寝ている娘がうなされていて、

体を触ると38度は超えていそうな状態でした。

熱でうなされては、良い睡眠が摂れず、体の回復ができません。

 

熱をとること、体が本来持っている回復力を発揮できることを目的に、

「大椎(だいつい)」・・・頭を下に向けた時に一番飛び出る背骨のすぐ下

「太谿(たいけい)」・・・内くるぶしとアキレス腱の間で凹んだところ

というツボを探りました。

 

「大椎」には頭や顔の熱を冷ます作用があります。

「太谿」には生命力(成長や発達など)を司る経絡の大事なツボ(要穴)としての役目があります。

 

「大椎」は寝ていても嫌がるほどの圧痛がありました。

ここと、左右の足の「太谿」の3か所に置きばりを貼りました。

 

起きていれば、お灸をしたのですが、

寝ていて突然動かれると危ないので今回は置きばりを選択。

ツボを探っている時点で、体の熱が冷めていく感じがありましたが、

置きばり後、37度台には落ちたかな?という感覚のもと、就寝。

うなされることもなく、朝を迎えられました。

とはいえ、38度の熱があった翌朝ですから、微熱くらいは残る覚悟で検温。

朝の体温は・・・36.4度!

保育園には行けちゃう体温でしたが、

だるそうでしたので、大事をとってお休みしました。

たっぷりお昼寝して、午後には元気になっていた娘でした。

 

この時に使ったツボは「発熱」に対してのツボですが、

鼻水や咳、のどの痛みなど、症状によって選択するツボは変わってきます。

お灸教室では効くツボの場所や見つけ方、お灸や手技を使った刺激方法など、

お伝えしていきたいなと考えています。

 

これから、乾燥と寒さとの戦いが始まります。

長引く子供の風邪や、妊婦さんなど薬の服用を控えたい方、

養生として、風邪をひき難い体作りに、

ツボや経絡を使ったセルフケアをどうぞ!

 

<追記>

今回使ったものは、鍼灸師が扱える「パイオネックス」という置きばりです。

これを皆さまが扱うことはできませんが、

「パイオネックスゼロ」という鍼ではなく金属がついたものが一般のケア用品として

商品化されています。

施術でも置きばりを使いますが、この効果を実感された患者さんは、

「置きばり、また貼って!」とリクエストされます。

また、「貼ってあると安心!」と仰る方が多くいらっしゃいます。

 

お灸は怖いなという方や、子供に対しても使いやすいものと考えると、

「パイオネックスゼロ」という商品は、とても手軽で扱いやすいですね。

 

お灸教室「風邪のツボ」では、

お灸に限らず、「パイオネックスゼロ」や、その他のツボの刺激方法も合わせてとの

ご紹介していこうと考えております。



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